top of page

ホントのらしさ

  • 執筆者の写真: AKI
    AKI
  • 2020年3月20日
  • 読了時間: 5分

更新日:2020年8月26日



ree

小さい頃から、褒められて育った。


しっかりしていて、万能な子。

どんなに偉いと言われても、

全然自信なんてなかったけど。


周りが描く「私らしさ」を、

崩さないように生きてきた。


決して、

周りの目だけを気にして生きてきたわけじゃない。


だけど。

家庭でも学校でも職場でも、

いつの間にか

誰が作ったのかもわからない

「私らしさ」が出来上がっている気がして。



自分でも目標設定は高い方だと思う。

向上心もある。

でも、そこに到達できないことばかりで。


弱音を吐いても、

「そんなことないよ、ちゃんとできてるよ」と

言ってもらえるけれど。



みんなが思うほど、私は完璧じゃない。


私だって、そうありたい。


でも、そうなれない苦しさは、

簡単にわかってもらえることじゃないんだと


本当に心を許した人にしか

自分を出せなくなっていた。



大学を卒業してから、ひたむきに続けてきた仕事。

頑張っても評価されても、自信がなくて。


何をやっても同期より向いていない気がして、泣いてばかりいた私も、

今では、チームを束ねる女性リーダーだ。


優しいばかりじゃいられない。

いい人材を育てるためには、多少の憎まれ役も仕方がない。

怖い人の役でいるのがいい。それが、今の私の役目だから。


私が、しっかりしなきゃ。


誰かに頼ることも知らずに、

いつも一人で抱え込んでは、

やりがいと苦しさの間で疲れきっていた。



気づけば周りは結婚して子供が生まれて、ライフステージが変わっている。


仕事ぶりは、認めてもらえているし、やりがいもある。


でも、ずっとこのまま、この生活が続くの?


思い描く未来には、いつも私ひとり。





変わらないでいるのがいい。やりがいはそれなりにある。


“もっと幸せになれる“なんて。

これ以上、何をどうすればいいんだろう?



真面目で頑張り屋。

周囲が描く「私らしさ」をかわすためには、

いつもネガティブで、不安を抱える自虐キャラを

皆に笑ってもらうのが一番の方法だった。


「孤独で、被害者意識を捨てられない私」が、

私が描く私らしさ。

変わることなんて、そう簡単にはできない。


ずっと、そうやって生きていくと思ってた。


2年前、彼に出会うまでは。




好きな人に好きでいてもらえることが、

こんなに心強いだなんて、知らなかった。


好きな人に笑ってもらえることが、

こんなにも幸せだなんて。


世の中に対する不安や孤独、嫌な気持ち、被害者意識。

常にそれは私を表す構成要素の

上位で、前面にあるものだった。


もちろん、ごくわずかの親しい人にだけ見せる

明るくひょうきんな私が、その下位や陰に潜んでもいた。


彼と出会って、その位置関係が、

ダイナミックに反転した。




突然の忍者走り。

こんな歳になって、こんなにくだらないことをしてまで、

彼に笑ってもらえることが嬉しいだなんて。

自分でも驚く。


同僚にも友人にも、明るくなったと言われる。

与える印象が変わったと。

前髪を切っただけだとはぐらかしたけれど、

きっと、それだけじゃない。


仕事観も変わった。

今、思い描く未来は、私ひとりだけじゃない。

本当にやりたいことをやってもいいし、やれる。


自分の考え方次第で、人生はいくらでも表情を変えるんだと

心の底から思えている。



かつての自分からは、信じられないほど、前向きでいられる。

彼のおかげで毎日が本当に楽しくて、

楽しく居る自分を見て、笑ってくれる彼が居るから。


そういう自分を見せていたいと思えるし、

明るくポジティブな自分を、自然に受け入れることもできている。


心の深い部分を見せ合って、心の底から共鳴し合って、理解し合うとか、

そんな深刻なステップなんかなくたって、

ただ同じポイントで笑い合えるだけで、こんなにも心は救われる。


こんなにもぬいぐるみが可愛いと思う私になるなんて。

こんなにも心穏やかに暮らせる私になるなんて。


本来の自分は

明るく、ひょうきんで、人を笑わせるのが好きな人間だったみたいだ。


本来の自分をも飛び越えて、開花してるとすら思う。


そういう自分でいる方が、楽だって気づかせてくれた。

これからは、そういう自分で居たいし、

努力しなくても無理しなくても、それがしっくりきている。


一人じゃないんだ、生きるって。




そうは言っても、一気に何もかもがクリアになったわけじゃない。


少し前だって、

自分の存在価値に自信が持てなくて、不安になったりもした。


今まで、感情的に怒りや悲しみを表現できるのは、親の前だけだった。


そんな私が、

彼には言いたいことを言いすぎて、感情的になってしまうこともある。


でも、彼は決して感情的にならないし、怒らずに居てくれる。

だから、自分が悪いと思ったら、素直に謝ることもできるし、

それを受け入れてもくれる。


私にとってそれはすごくありがたいことでもあるけれど、

彼にとっては、何も言わないことで、

逃げている部分もあるのだと話してくれたことがある。


私たちはお互いに、少しの怖さと共存しながら、

これまでできなかったことに

向き合おうとしているのかもしれない。



ちゃんと伝え合うこと。

本来の自分でいること。

安心安全な相手だからこそ。

ちゃんと甘えて、胸を借りて。



少し前に不安に感じた存在価値なんて、

「そんなに自分を低く見積もらなくていい」と

いつの間にか思えるようになっていた。


そんなふうにお互いに、少しずつ、成長していけるといい。


彼が私に気づかせてくれた

好きで居られる本来の自分。

しっくりくる「自分らしさ」。



彼もまた

私と過ごす時間の中で、

そんな自分を感じることができていますように。




コメント


bottom of page